歌詞と人生
※読んでも得しない無駄に長い文章です。夜に眠れなくて勢いで書いたものなので相当に暇を持て余していて「5分くらいは無駄な時間を過ごしてもいいか」と思える人向けです。
前置きとして。
あなたが音楽を聴く上での「歌詞」の重要性はどの程度のものだろうか?
歌詞よりメロディを重視している人、英詞の意味を理解することなく音楽を聴く人、クラシックやインストのようなそもそも歌詞のない音楽を聴く人も多いだろう(私もいくつかのインストバンドを好んで聴く)。
インストを聴いている時の着眼点になぞらえて考えさせてもらえば、恐らく上記の人たちは歌よりも歌の背後で鳴っている楽器演奏や曲調、または歌詞の内容を抜きにメロディだけを捉えた俗に言う「歌メロ」を楽しんでいるのだろう。
恐れながら私の趣向の話をさせていただくと、個人的には音楽を聴く上で最重要視しているのは歌詞である。
上記の通りインスト曲も好んで聴くし、ギターやベースを通じてバンド演奏を長らく続けさせてもらっている身として楽器の演奏も意識的に聴くことは多い。
しかし、「長年飽きずに聴き続けている音楽」に絞って考えるとき、個人的にはそのほとんどは歌詞を武器に、あるいは大きな魅力としていると評されるモノである。
私のことを知っている人の多くは「はいはい、またハヌマーンの山田亮一とthe cabsの高橋國光の話ね」と思われるだろう。はい。そうです。度々すみません。
まあその2人に関しては勿論作詞の魅力は筆舌に尽くせないところではあるのだが、またまた私個人の話で言うとMr,Childrenなどもこの分類に入ると考えている。
UVERworldやフジファブリック、椎名林檎だったり、かなり方向性が変わってしまうがJPOPと称されるアーティスト(パッと浮かぶところでは槇原敬之やいきものががり、最近話題の髭男とかも?)達も、その歌詞の世界観に魅了された熱狂的ファンを多く抱えている印象だ。
幼い頃GReeeeNやFUNKY MONKEY BABIESの歌詞が大好きだった、という人も多くいるのではないだろうか。
この辺はまあなんというか、歌詞の重要性云々の前に「歌詞に強い魅力を持つアーティスト」の例の話で本筋とはあまり関係がない。UVERや他のアーティストなどであなたが歌詞に強い魅力を感じているアーティストがいたら、私がハヌマーンやcabsに強烈な魅力を感じているのも同じような感覚だと捉えていただければという与太話。
本題に関しまして。
歌詞と、人生。
なんとなく言いたいことが想像つく人もいるのではないだろうか。
簡単に結論から言うと、「生活を送る上で、または人生の節目で、なんとなく歌詞が想起されること、あるよね」ってだけの話です。
例えば私はタバコを吸うとき、高確率で カッコーの巣の上で/the cabs の「白い壁にもたれかかって、汚い息を吐いている」という一節を思い出す。
またどうしようもない気持ちで泥酔して電車で帰路に着くとき、ワンナイト・アルカホリック/ハヌマーン より「日暮れ路面電車に飛び乗って、現実逃避を図りまして 流れる景色を見るような、窓に映る自分を見るような」の一節が脳内で自然に再生されることが多い。
人と争ったり、後にそれを後悔した時、
「どうしたら優しくなれたと思う?」
キェルツェの螺旋/the cabs とか。
恐らくこのような生活と音楽が「リンクする」感覚、山田亮一の言葉を借りれば「現実MV化」を最も体験できる要素が歌詞にある、と私は考えている。
それ故に歌詞を自然に重視してしまうのかもしれない。だが、もしかしたらこのような想起を重ねることで自然と脳内リピートが増えることで自動的に前述のアーティストを好きになっているだけなのかもしれない。いや、そもそも想起は歌詞を重視して聴いてないと起こらないか?わからなくなってきた。
とりあえず、歌詞に強烈な魅力を感じてしまうアーティストが個人的には好きです。現実とリンクしたような、追体験という言葉が正しいかは分からないが、なんとなく一体化を感じられるから。それだけ。
あとは意味わからん歌詞を解釈することも好きですね。cabsとか、People In The Boxとか。抽象性を無くしていく。それで持って、前述のリンクのとこまで持ってけるようにする。
大体言いたいことはこれくらいです。こんだけ長々歌詞最高!的なこと言いながら、[Alexandros]とかワンオクの英詞を意味わからんままカッケー!って聴いてる時もあります。人間、そんなもんです。
鬱な時には、鬱な音楽。それがストレス解消に良いって脳科学的に証明されてるらしいですよ。受験とか就活、失恋を通じてsyrup16gとかcabsとかLyu:LyuとかNOVEMBERSにハマって音楽嗜好バグる人、結構いたりして。そんなことないか。
長々と時間を奪ってすみませんでした。
もしここまで読んでくれた人がいたらありがとうございます。
しこ
「自負心、自尊心、両肩にのせて 行ったり戻ったり 忙しい人へ」
ghost/踊ってばかりの国 を聴きながら